








ナミブ砂漠から大西洋にむかって灼熱の荒野を走っていくと
よく蜃気楼を目にします。「逃げ水」という名前のとおり
殆どの場合、光る泉が彼方に見えて近づくと逃げてしまうのですが、
時には光り輝く都市や海のように見えたりします。
だから、長い長い砂漠のドライブの後、突然冷たい大西洋が
出現すると蜃気楼のように思えてしまうのですが、海岸線が
美しいピンク色の花々に覆われていればなおさらのことです。
近づいてみると、花のように見えたのはたおやかな
フラミンゴたち。
砂漠と大西洋に囲まれたここワルビスベイの湿地帯は
アフリカ大陸でも最も重要な水鳥の生息地の一つで、
南部アフリカに生きるフラミンゴの50%前後がここに集まってきます。
交通事故で体が不自由になってしまったフラミンゴは
大抵群れから外れて寂しくたたずんでいます。
このフラミンゴは片足が折れてしまっていますが、
独り立ちつくすこの鳥の目には心を打たれます。
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